Time Machineバックアップデータを転送する2つの方法
Time Machineには1.5~2倍の容量のディスクを使用することが推奨されるが、本体のディスクの換装などによりバックアップディスクの容量が足りなくなる場合がある。その場合はバックアップディスクをより大きい容量のHDDなどに変更する必要があるが、差分バックアップをとるTime Machineの利点を活かすためにできれば今までのバックアップを引き継ぎたいところ。
本記事ではTime Machineバックアップを別のHDDに転送し、継続してバックアップをとる方法について記述する。方法は2つあり、ひとつはApple公式の方法。もうひとつは非公式な方法である。しかし、自分で試した結果、公式の方法ではエラーが発生して失敗した。
Apple公式の転送方法
サポートページへのリンクは以下。
大まかな流れは次の通り。
- ディスクユーティリティを使って、転送先のディスクをGUIDパーティション・Mac OS拡張(ジャーナリング)にフォーマット
- Finderのサイドバーから新しいディスクを選択し、
情報を見る
からこのボリューム上の所有権を無視
のチェックを外す - Time Machineを一旦切る
- 既存のバックアップディスクのBackups.backupdbフォルダをドラッグして新しいディスクのルートにコピー
- コピーが完了したらTime Machineの環境設定から新しいバックアップディスクを選択してバックアップを再開
自分の環境では、800GB超のバックアップデータの転送を試み、7時間程度経過したところでエラーが発生して転送が完了しなかった。いくつかのアプリケーションに関する権限がないため移動できないという旨のエラーダイアログがでていた。
非公式な転送方法
情報ソースはASCII.jpの以下のページ。
手順は以下の通り。
- 転送先のディスクを復元もとのバックアップディスクと同じ名前にフォーマット
- Time Machineを一旦切る
- Finderのサイドバーから新しいディスクを選択し、
情報を見る
からこのボリューム上の所有権を無視
のチェックを外す- 必要な操作かどうかはわからないが念のため
- ディスクユーティリティの復元タプを使って新しいディスクに既存のディスクを復元
- ソースに既存のバックアップディスク、復元先に新しいディスク
- 2つのディスクが同名なので注意
- Time Machineを再開して過去のバックアップの続きとして動作することを確認
自分の環境では、同じく800GB超のバックアップデータをUSB2.0接続の外付けHDD間で13時間程度かけて転送することができた。
ディスクユーティリティはOS標準のソフトである安心感もさることながら、バックアップの作成やフォーマット、ディスクの検証など幅広い用途に使えるなど、Macのメンテナンスに非常に役に立つソフトなので、Appleのサポートページなどを眺めて使い方を概観しておくとよいかも知れない。
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