Mac mini 2014全力考察 前編

 本当は去年とかもっと早い時期に書いておきたかった。全ての考察を書ききれてはいないものの、WWDCの基調講演開始2分前なので現時点で書き終わった分を投稿することにする。タイトルには2014と書いたが、今年中に出るという確信は無い。

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 Mac miniが前回アップデートされたのは2012年10月23日であり、実に1年7ヶ月以上前である。そのMac mini Late 2012はIntelIvy Bridge世代のCPUを搭載しており、最新のHaswell世代のCPUを搭載したアップデートが期待されている状況だ。また、筐体が今の薄型アルミユニボディになったのは2010年6月で、ちょうど4年前になる。こちらもMacのプロダクトサイクルを考えると更新時期にあり、フルモデルチェンジを期待する声は多い。

Specification

 既に広く知られているように、Mac miniの仕様はMacBook Proシリーズと非常に似通ったものとなっている。MacBook Proの13-inchと15-inchに採用されたIntelのCPUが、数ヶ月後にMac miniにも搭載されてアップデートされるというのが基本的な流れだ。例外的にMacBook Proシリーズに採用されなかったIntel Core i5 2520MがMac mini Mid 2011に採用されるなどということもあったが、いずれにせよ同TDP枠、価格帯から選ばれているため、Mac miniに搭載されるCPUの予想はさほど困難ではない。

 しかしながら、Haswell世代では多少事情が異なり、MacBook Proシリーズの動向がMac miniの予想を難しくしている。MacBook Proシリーズは2012年にRetinaディスプレイを採用し、筐体が薄型化されたモデルが発売され、旧機種も併売されてはいるものの実質的なフルモデルチェンジとなった。Mac miniの仕様は旧型の非RetinaMacBook Proを流用したものであるため、引き続き非Retina MacBook Proの仕様をコピーするのか、Retina MacBook Proをコピーするのか、筐体の変更を伴うのかなど、変更要因が多く予想が難しい。

 この状況を踏まえた上で、各パーツの予想される更新内容について考察していく。

CPU

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 そもそもMac miniはHaswellにアップデートされるのか、という問題は脇に置いておいてHaswellについて考える。

 Haswellから電圧レギュレータの統合により細かい電力調整が可能となったが、この恩恵を受けるのはノートパソコンのバッテリー持続時間だけではない。アイドル状態への遷移の高速化とコアごとの電圧管理によって無駄な電力消費が抑えられ、無駄な発熱が減ることになるため、デスクトップパソコンでも低発熱という恩恵を受けることができる。低めのCPU負荷で作業を続けるような環境でCPUからの発熱の絶対量が減るため、ファンの回転数が抑えられ、静音性が増すなどの利点が考えられる。

 非RetinaMacBook Proは昨年Haswellにアップデートされなかった。MacBook Pro with Retina Display (Late 2013)で採用されたCPUの一覧を表に示す。チップセットの型番までは確認できなかったので価格は搭載可能な製品の参考値を引用。価格の欄の矢印は価格の改定があったことを示している。$0はチップセットがCPUと一緒にパッケージングされていることを表す。

CPU lineup of 13-inch MacBook Pro with Retina Display (Late 2013)

CPU Cores/Threads GPU TDP CPU Price Chipset Price Geekbench 3
Intel Core i5 4258U 2.4GHz 2/4 Iris 5100 28W $342→315 $0 6186
Intel Core i5 4288U 2.6GHz 2/4 Iris 5100 28W $342→315 $0 6622
Intel Core i7 4558U 2.8GHz 2/4 Iris 5100 28W $454→426 $0 6875

CPU lineup of 15-inch MacBook Pro with Retina Display (Late 2013)

CPU Cores/Threads GPU TDP CPU Price Chipset Price Geekbench 3
Intel Core i7 4750HQ 2.0GHz 4/8 Iris Pro 5200 47W $440→434 $43-48 12158
Intel Core i7 4850HQ 2.3GHz 4/8 Iris Pro 5200 47W $468→434 $43-48 13409
Intel Core i7 4960HQ 2.6GHz 4/8 Iris Pro 5200 47W $657→623 $43-48 14438

 Haswell版のMac miniは過去の例からみて、これらと似たようなラインナップになると考えられる。Haswell Refreshにより追加された後継モデルを勘案すると、Mac miniのCPUラインナップは以下の表に挙げたものから採用される可能性が高い。*1

Expected CPU lineup of Mac mini 2014

CPU Cores/Threads GPU TDP CPU Price Chipset Price Geekbench 3
Intel Core i5 4258U 2.4GHz 2/4 Iris 5100 28W $315 $0 6186
Intel Core i5 4288U 2.6GHz 2/4 Iris 5100 28W $315 $0 6622
Intel Core i7 4760HQ 2.1GHz 4/8 Iris Pro 5200 47W $434 $43-48 >12158
Intel Core i7 4860HQ 2.4GHz 4/8 Iris Pro 5200 47W $434 $43-48 >13409

 一方、Ivy BridgeMac miniのCPUラインナップは以下の表の通り。こちらもチップセットの型番がわからないが、パッケージのサイズはCPUと比べる限り25mm x 25mmだと思います(名推理)。Intel BD82QM77が最も可能性が高いと思う。

CPU lineup of Mac mini (Late 2012)

CPU Cores/Threads GPU TDP CPU Price Chipset Price Geekbench 3
Intel Core i5 3210M 2.5GHz 2/4 HD 4000 35W $225 $43-48 5716
Intel Core i7 3615QM 2.3GHz 4/8 HD 4000 45W $378 $43-48 11683
Intel Core i7 3720QM 2.6GHz 4/8 HD 4000 45W $378 $43-48 12658

 Ivy BridgeとHaswellで、CPUとチップセットを合わせた価格を比較しているのが下の表。チップセットはいずれも$48であると仮定した。

Price comparison of CPU + Chipset - Ivy Bridge to Haswell -

Cores Ivy Bridge Haswell Difference
2 $273 $315 +$42
4 $426 $482 +$56

 Haswell発売当初と比べると下がりはしたものの、依然として大きな価格差があることがわかる。しかし、電圧レギュレータの統合などでロジックボードのコストが下がること、MacBook ProはHaswell化の際に$200の値下げを行ったことを考えると、このIvy Bridgeとの価格差がHaswell Mac mini発表の妨げになっているとも言い切れない。

 さらに先のBroadwellを見据えると、チップセットの統合がひとつのポイントとなる。YシリーズやUシリーズプロセッサだけでなく、4コアのHシリーズプロセッサにもチップセットをCPUダイと一緒にパッケージングしたSKUが用意される。これにより、Mac miniはどのグレードも1チップ構成となり、ロジックボードの小型化と設計の共通化が進むだろう。

GPU

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 IntelのCPUの統合グラフィックスの性能は年々向上しており、Sandy Bridge世代からMac miniではCPU統合グラフィックスのみを用いた構成が登場している。Haswell世代以降でもこの傾向が続くことは確実と考えられる。外部GPUを求める声も多いが、実現しないであろう理由について簡単に列挙する。

  • Total TDPが分散するためCPU性能が犠牲にされる
    • 現行Mac miniではチップセット含めて49W前後のTDPに対応した熱設計になっていると考えられるが、外部GPUを加えると、CPU+GPU+Chipsetで49W程度とする必要があり、CPUのTDPは現在よりも相対的に小さくせざるを得なくなる。よって4コアCPUなども採用が難しくなる。またGPUTDPもたかだか20W前後のものとなり統合GPUからの大幅な性能アップが望めない。
  • 49W以上の冷却が可能なように冷却機構を大型化するという策もあるが、AppleMac miniの大型化を許すとは考えにくい
  • 長期的にはGPGPU用途でPCIe接続のGPUは不利
    • CPUとGPU間の広い転送帯域が必要となるため
    • ゲームなどの3D CG用途であればCPU側へのデータ転送が重要でないため、PCIe x1程度でも性能低下は低いらしい
  • 上位機種との棲み分けのため

 プロセスルールでもIntelが先行しているため、Mac miniのような熱設計の制約の多い機種ではこのまま統合グラフィックスの発展に期待する方が賢い選択であると考える。

 よって、Haswell版Mac miniでは前項で挙げたCPUの統合グラフィックスが採用され、2コアCPUではIntel Iris Pro Graphics 5100、4コアCPUではIntel Iris Pro Graphics 5200となるだろう。ただ、問題点として、この2種類のGPUで4K出力の対応状況に差があることが挙げられる。後者は3840x2160@60Hzの出力に対応しているのに対して、前者のGPUは3840x2160は30Hzまでで、60Hzは3200x2000が最大となっている。結果、Mac miniのグレードによって4Kの対応に差が出ることになる。このことがMac miniへのHaswell採用を見送る理由の一つになっている可能性もある。

 今後のIntelの統合グラフィックスについては、現時点でも少しずつ情報が出て来ている。

 最後に、近年MacBook Proシリーズに採用されたGPUベンチマークスコアを下の表にまとめておく。データはNotebookCheck.netより。Iris Pro Graphics 6200の推定スコアは、Intelの述べる40%増からマージンを取って、Iris Pro Graphics 5200のスコアを1.3倍することで求めている。FLOPSの値は動作周波数が正確にわからなかったため参考値。

Benchmark score of recent MacBook Pro's GPU

Benchmark HD 4000 Iris 5100 Iris Pro 5200 Iris Pro 6200(推定) GeForce GT 650M GeForce GT 750M
GFLOPS 281 704 704 915 691 711
Cinebench R15 OpenGL 64Bit 8.5 20.8 39.2 50.9 - 61.1
3DMark (2013) Ice Storm S 31435 44354 86896 112964 84841 71696
3DMark 11 Performance GPU 523 1221 1957 2544 2111 2543
Call of Duty: Ghosts High 7.2 10.3 16.7 21.7 - 27.5

Memory

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 Mac miniのメモリーにおける最大の焦点は、現行のように交換可能なSO-DIMMタイプか、MacBook Pro with Retina Displayの設計を継承した交換不可能なオンボードタイプか、ということであろう。冒頭で述べた通り、コピーもとであるMacBook Proが事実上のフルモデルチェンジを行い、Haswell版の非Retina MacBook Proが存在しないため、個人的にはオンボードタイプの採用が濃厚であると考える。

 また、32GBのメモリー容量にはCPUは対応しているものの、2017年頃まではシステム総容量の増加傾向は鈍いと見られており、当面は最大容量16GBになると考えられる。オンボードではなくSO-DIMMに対応し、16GBモジュールが普及すれば自前交換での32GB搭載も可能となる。16GB SO-DIMMモジュールは、2014年3月にInteligent Memoryというメーカー(?)のサイトで確認されている。

 DDR4はBroadwellでも未対応で、Skylakeからの対応となる模様。

Storage

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 ストレージでは、他のMacと同様のスティックタイプのPCIeフラッシュストレージの採用が期待されている。現在のMacBookシリーズやiMacMac Proのフラッシュストレージは独自規格となっているが、同じく薄型でスティック状のストレージ規格であるM.2規格のRevision 1.0が2013年12月に仕様策定されたため、今後はこちらの規格が採用されると考えられる。汎用規格であるために、Appleにとっても低コストで仕入れられ、ユーザーも低価格で購入・交換が出来るメリットがある。2014年後半にはフラッシュストレージに最適化されたNVMeコントローラを搭載したフラッシュストレージの登場が見込まれ、ランダムアクセスのさらなる向上が期待できる。ただ、このスティックタイプフラッシュストレージ採用にはロジックボードの大幅な変更が必要となるため、オンボードメモリの採用などと同時に行われる可能性が高い。

 従来のSATA規格の2.5-inchストレージについては、依然として継続されるものと考えられる。Mac miniは安価であることもウリのひとつであるが、フラッシュストレージのみの構成ではコスト増が避けられない。よって安価なHDDを搭載する手段が必要となる。これは2012年にフルモデルチェンジしたiMacの例からみても妥当な結論と思われる。HDDの完全撤廃は、3-4年後にまたくるであろうフルモデルチェンジの際に、フラッシュストレージとHDDを天秤にかけて判断されることになるだろう。

 よって、量販店などで購入できる標準構成は、エントリープライスを抑えるためにiMac同様HDDになり、CTOオプションで高速なフラッシュストレージやFusion Drive構成を選択する形になるだろう。

I/O

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 入出力端子はMacBook Pro with Retina Displayをおおよそ引き継いだものとなり、変更点はFireWireの撤廃、赤外線(IR)レシーバーの撤廃、2つのThunderbolt 2ポートが考えられる。オーディオライン入力はMacBookシリーズからは撤廃されたが、Mac miniにはマイクが内蔵されていないことから、Mac Pro同様残されると考えている。

 Intel Core i5 4258Uや4288UなどのUシリーズプロセッサはチップセットがオンパッケージになったことで、USBのI/Oが大幅に減っている。このI/Oの数を端子と照らし合わせれば、Ethernet搭載の可否など製品の最終仕様をより正確に推測できると思われるが、ここは後日にまわしたい。

2014.10.15 追記

 後編においてI/Oについてより詳しく考察した。

Case

 2010年に現行の筐体が登場してから既に4年が経過しているため、Mac miniは筐体を変更したフルモデルチェンジが期待されている。自分も新しい筐体に関してはかなり妄想や自己研究を行って来た。詳しくは後編に記すとして、ここでは大まかな将来の傾向について述べたい。

 光学ディスクドライブの撤廃、省電力化による電源の小型化、より小型なストレージフォームファクターの採用などにより、Mac miniには筐体小型化の余地が十分に残されている。小型がウリのひとつであるMac miniでは、大型化を行う可能性は極めて低いため、筐体の刷新があるならば、まず間違いなく性能向上よりも小型化に舵を切ってくるだろう。すると、選択肢は次の3つだ。

  • フットプリント減少型
    • 高さを変えずに、縦横のサイズを小さくしフットプリントを減少させる
  • 薄型
    • 現行筐体での変化のように、高さを減らしてより薄型にする
    • 背面の接続端子と排気口は既に窮屈な状態なので、接続端子を大幅に減らすか、接続端子を側面に配置するか、排気口を底面か側面に配置する必要がある
      • 拡張性の大幅な減少、外観の劣化、熱設計の悪化のいずれかを伴うため実現可能性は低い
  • キューブ型
    • 高さは大きくなるものの、フットプリントを減らし、全体の容積を小さくする
    • 平板であるロジックボードを収めるための面積が確保しづらく、熱設計と外観の両立が難しい
    • AirMac Time CapsuleAirMac Extremeの電源が共通化され、容量も60Wに増加しており、Mac miniへも流用することを見越している可能性がある

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 いずれの選択肢にしても、筐体の刷新は、その他のパーツの変更とセットでもたらされる可能性が高いと考えている。ここまでで挙げて来た、Broadwellによるチップセットのオンパッケージ化、オンボードメモリの採用、M.2規格、接続端子の整理は、現行の筐体のまま採用してロジックボードを設計し直すよりも、全てを筐体と同時に変更した方が設計コストが少なくて済むためだ。

 以上が自分が考える筐体変更の概要だ。詳しくは後日また記事を……、書きたい……。出来るだけ早く……。

Price

 価格は現状維持で、$599と$799と予想。CPUの価格が上がるため、特に値下げは考えにくい。

Finally, when?

 最後に、最も重要ないつ出るのかと言う問題だが、結論から述べるとわからない

 WWDC 2014で発表されるかもしれないし、Mid 2010のようにWWDCの1週間後にサイレントアップデートされるかもしれないし、秋頃にMacBook ProのHaswell Refresh搭載と同時に発売されるかもしれないし、今年は出ずにHaswellをスキップし来年Broadwellを搭載して登場するかもしれない。とにかくMac miniは情報が少なすぎるので発売時期については全く予想がつかない。

 海外サイトなどによる噂の検証を行っておく。

 Mac miniに関する最後の有力な情報は2013年1月に遡る。2013年の第4四半期にHaswellにアップデートされるというもの。結果ははずれではあるが、2013年1月時点では第4四半期に出す予定でその後破棄された可能性もある。

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 同じアナリストが発表した2014年1月の報告書では、Mac miniは影も形も無い。しかし、上記の2013年版ではMac Proについても触れられていないため、報告書にない = 発売されないとも言い切れないからややこしい。

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 最近ではWWDC 2014で発表されるという噂が掲載された。ただ、Mac miniの発表を予想しているのは自分が確認した限りここだけ。中華圏のWebサイトで、「軽薄」になると言っており、さらに薄くなると指摘している様子だが、上で述べたようにこれ以上の薄型化にはデメリットが多い。また、同じ筆者がRetina MacBook AirがWWDC2014で出るという記事と、4K iMacが出ると言う記事も書いており、信頼性には疑問が残る。

 さらに、Appleから公式に配布されたOS X 10.9.4に新型iMacを示すコードが含まれたという話題が出た。Mac miniのコードは含まれていないようであるが、直前のOSに識別情報が入っていなくても新機種が発売された前例(MacBook Pro Mid 2010など)があるため、WWDC 2014でのMac mini発表を否定するものにはなり得ない。

 以上でMac miniに関する考察は一旦終了。接続端子の取捨選択と筐体デザインについては後日記事にしたい。この後は新型Mac miniの発売を祈りながら、WWDCの基調講演を楽しみたい。

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*1:ちなみに、PC Watchの記事(【特集】WWDC目前! モデルチェンジを予測する「Macいつ買うの?」 ~Haswell Refreshの登場で進むMacのリフレッシュ - PC Watch)で、Core i5 4210MとCore i7 4710MQが採用されると予想されているが、これらはFCPGA946というソケットのCPUであり、現行Mac mini筐体で一貫して採用されているBGAタイプのCPUと比較するとロジックボードに実装した際の高さが大きく、パッケージの占める面積も大きい。よってこのPGAタイプのCPUを採用するには、内部設計の大幅な変更(特にヒートシンク)が必要なため、実際に採用される確率は極めて低い。同価格のCPUで予想するという条件付けがなされたための結果と考えられるが、既にHaswell化されたMacでは高価格のCPUも採用しているためMac miniにおいては取り除くべき条件だったと思う。